衝撃! 崖っぷちのお堂
世の中、崖っぷち、崖っぷちといいます。
日本の政治経済も崖っぷち。
こんな崖っぷちの日本にも、驚くべき建造物があります。
それが、三徳山山仏寺投入堂です。
なんでも、役行者という修行僧が法力で投入れたという伝説があります。
このお堂の建築様式を比較すれば、平安時代の末期か鎌倉時代の初期に建造されたとのこと。
驚くべきなのは、高さ100m程度の断崖に、巧みにお堂を建造したことです。
お堂を支える柱一本一本の長さも違っており、まるで踏ん張って立っているように見えます。
建設機械のない時代に、一体、どのようにしてこのお堂を建てたのか謎とのこと。
さらに驚くべきことに、約千年の時を経た現在まで、一度も倒壊したことがないとのことです。
現在の技術をもっても、この木造のお堂を建てることは困難でしょう。
このお堂に到達するには、いくつもの難所があります。
約1時間ほどの山道を歩いて、このお堂の近くまでたどり着くのですが、
途中に、岩場や鎖場を登る必要があり、しかも、「馬の背」と呼ばれる、尾根道も歩かなければいけません。
いくつもの難所を越えてから、このお堂にたどり着くことができるのです。
しかし、このお堂内には入ることはできません。お堂の入口もなければ、お堂に近づく階段や通路がないのです。
あまりにも危険があるからです。
(以前、抽選でこのお堂をお参りした、方がおられましたが、それなりの準備と装備が必要で、登山経験者も同行しておりました)
もともと、この山は修験道の聖地として開かれた場所です。
ですので、訪れた人も修行のつもりで、この山を登らなければいけないのです。
「崖っぷち」と言っても、1000年近くもそのお堂はそこに建っているのですから、日本も崖っぷちに立たされても、踏ん張ってほしいものです。
by note1969kagami | 2012-09-29 22:35 | 歴史 | Comments(1)